67歳、急に丁寧には暮らせない。
戦後7年目に産まれ、もはや戦後ではない!が合言葉の時代にひもじく育ち、
(いや、あのころは、戦後だったよね間違いなく。マンガでもゼロ戦ハヤトとか、
戦争ものばかりだった。)
働き盛りにバブルを迎え、がつがつわさわさ働いて、泡が消えて動転もし、
ようやく一息ついて、ふと周りを見渡せば、
「丁寧に暮らそう」がブームだった。
丁寧に暮らすには準備段階が必要だ。
飛びだすな、車は急には止まれない。
ではないけれど、
あわてるな、67歳、急に丁寧には暮らせない。
ってことで、
今、できることといえば、
ていねいに、お弁当作ることぐらいかな。
メイン食材はないけれど、ぬか漬けに主役をはってもらいます。
ぬか漬けきゅうりを竹輪に射込んで
ぬか漬け大根でチーズをはさんで海苔で巻いて、
しばらく置いて海苔をなじませてから切る。
朝ご飯は、昨日のキムチ鍋に、お供えご飯2日分を入れて煮て卵でとじた雑炊。
夫はめったに怒らない人だった。
イヤ、怒りはするけど、みせない、態度にはあらわさなかった。
怒って当然な相手に対しても、
喧嘩もせず、きつい言葉もなげかけず。
あとで、なぜ怒らないんだときくと、
あいつとオレとでは、人間としての格が違う。
積んでる徳が違うんだ。
と嘯いてた。
だからいまごろは天国で、かなり上の地位についてるに違いない。
あっはは
徳なんてつまなくていいから長生きして欲しかった
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