冬の風鈴
新婚の頃は、国鉄の官舎に住んでた。
3軒つながった2階建ての家で、カッコよく言えばテラスハウス笑
ではあるんだけど、つゆほどもカッコよくはなく、古い建物で、お風呂は五右衛門風呂だった。
窓ガラスは、最初すりガラスだとばかり思ってたのに、ある日何気なく拭いたら窓の外が見えた。すりガラスではなく、蒸気機関車の煙害だったのだ。
五右衛門風呂って、知ってる?
板を浮かべて湯を沸かして、
沸いたら、板を足で踏み付けながら入るのよ。
周りは石?コンクリート?で、触れたら火傷する。
(だから、足で押し込んだ板の上にしゃがんで浸かる。)
背丈も高くて、踏み台に上って、またいで入るのが大変だった。
家賃は5,000円いかなかったと思う。
で、そのエセテラスハウスの前には、駅長が住んでる平屋の一軒家があった。
そこの縁側に、風鈴が吊るされていて、
うちの寝室のまん前。
きっと、駅長夫婦の寝室は離れている場所にあったのだろう。
その風鈴が、
一年中鳴り響くのだ。
夏はいい、春もいい、
けどね、
真冬はきっついよー
北国なんだし
吹雪のヒューヒューゴーゴーに混じって、
荒れ狂った風鈴が、夜通し鳴り響く。
直属の上司ではないので、
夫も、もちろんまだまだウブな私も、苦情なんて言えなかった。
いつか、風で飛ばされろ、壊れてしまえと願ったけど、
壊れない。飛んでいかない。
あれは、南部鉄器の風鈴だったのかも。
南部鉄器好きだけど。
風鈴だけはだめ。
じゃなくて、
風鈴は、季節が過ぎたら外そうねー
冬の風鈴はいただけない。
今日のお弁当
稲荷寿司、扇かまぼこ、ウインナー、のり塩ポテト、串団子、オレンジ、マカロニナポリタン、メンマ、ダイスサラダ
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