貧すれば鈍する
母が亡くなって8か月が経とうとしてる今になって、
高額医療費の差額が支払われるというお知らせが、兄に入ったそうで。
(私と弟は遺産放棄の手続きをしたので、兄の口座に振り込まれる。)
春頃に振り込みになったのが最後だったはずなのに。
へー、今頃、なぜだろう。
というか、黙ってれば分からないのに、よく教えてくれたなと、ちょっとだけ兄を見直した。母にかかった医療費は、私が支払っていたので、戻ったお金を受け取る権利は私にある。
前回の振り込み時、兄が通帳からおろして、私に手渡してくれたのが、きっちり数万数千円だったから、何気なく「あれ?ちょうどだったけ。」と聞いたら、
千円以下は下せないんだよって怒り気味で。
あ、そうか。
(いや、多めに下ろして差額もよこしたのかなと、おつりあげなきゃと思ったのだよ、ほんとに。)
兄は頭の良いというか、学校の成績の良い人間で、
東京の名のある大学入った。
若い頃は上昇志向が強かった。
バリバリ稼いでバリバリ使ってた。
今は貧乏人。
貧すれば鈍す。
ただ、浮世離れしていて、好きな読書三昧で、兄にとっては、今が一番幸せなのかもしれないなと、見ていて思う。
今日のお弁当
おにぎらず、手羽元のポン酢煮を煮直して、ハムチーズ巻き、もやし韮おひたし、茗荷梅酢漬け
朝ごはん
黒い斑点がでたバナナで作った、蒸しバナナマフィン
夫をこの世に戻すために
誰かを1人差し出せと言われたら、
迷わず兄を押し出す。
兄は喜んで、自ら進んで出ないといけない立場だ。
それほど、夫に迷惑かけた。
夫は、今も、兄を許してはいないと思う。
いや、
もう忘れたよーって言うかなでも
あの人のことだから。
おまえも忘れろと
言うね、きっとね。
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